座り方が変わると腰痛が消える？
コラム
【運転と腰痛】
寒い時の運転は、お尻が冷えますね。
温かめの座布団に取り替えたら
高さが違ったらしく腰痛が。
原因は骨盤後傾と分かっているので
仙骨にクッションを当てて
骨盤を立てました。
これで腰痛が消えました。
骨盤の上側（腸骨）が後ろへ傾くと
腰の部分の筋肉は引き伸ばされて
それが運転中ずっとなので痛いはずですね。
難しいのはクッションの厚さですね。
ほんの数センチの差で変わってきます。
厚すぎてもだめだし、薄すぎてもだめだし。
車を運転されていて慢性腰痛の方は
是非お試し下さい。
沈み込むような椅子や車いす、長時間のコタツでの長坐位も
同じメカニズムです。
打倒、腰痛で!!
【腰痛とリクライニングベッドの話】
昔あった話ですが、少し腰の曲がった患者さんで
それまでなかったのに
「腰が痛くてたまらない」と訴えあった方がいました。
お孫さんのプレゼントでベッドを新しくして
過ごしやすいように良かれと思って
頭の方の角度を３０度ぐらい上げて、
昼も夜も過ごされていたそうです。
彼には、まず腰痛を取る施術をして、
その後にベッドのリクライニングを、寝るときは
「自分で寝返りができるぐらいの角度」
にするよう、角度を５～１０度ぐらいに変えました。
翌週、訪問し腰痛がどうなったか聞くと
もう腰痛はなくなったと仰っていました。
腰が曲がっているといっても、
寝返りできる力のある方は、寝ている間に
動きが取れるようにしてあげる角度がいいですね。
【食事のとき胸が詰まる】
腰痛のある寝たきり患者さんのお話です。
先日、「食事のとき肺が張って苦しい」と相談受けました。
「飲み込みにくくて苦しいんじゃなくて？」
「いえ、食べる姿勢になると呼吸しにくくて・・・」
と、どんな様子か見せてもらいました。
猫背のように肩が前に出ていて胸が中央に寄るようになっていました。
そこでクッションで骨盤を少し立ててあげました。
「なんで骨盤？」
最初は、驚かれていましたがやってみると「苦しくない!!」と。
骨盤を少し起こしてあげると前に出ていた肩の位置が戻るため肺の圧迫が減ります。
