


コラム
発達障害のリハビリのコツ
【骨盤調整から赤ちゃんの向きぐせを治す】
左向き癖のあるお子さんの話です。
ATNRという原始反射の影響から、向き癖がついて
なかなか頭を反対方向に回そうとしない赤ちゃんたまにいますね。
長く その状態が続くと、
頭の変形とか側弯とか起こってしまうので
首をどうにかしなきゃって、首を強制的に向けようとして泣かれたり
クッションとか色々工夫されたりする方多いと思うんですが、
対処法の一つに
骨盤から首が動きやすい状態を作ってあげるということもできます。
やってみたら、自分から右向きに向くことができたので、
お勧めです。
薄い枕も緩和効果あります。

【足が床に着けない子の立ち上がり練習】
立たせようとしても、足が浮いちゃうお子さんに使えるテクニックです。
椅子の前に、手を伸ばさなければいけない何かを準備します。
子どもだとアンパンマンのボール入れでもいいですし、
輪投げ、お手玉入れ、玩具のボーリングでも良いです。
成功させるためには、頭を膝より前に出し、
膝から下に力をかけて、お尻を浮かせる動きが必要です。
それを支えながら10回ぐらい繰り返します。
そうしてもう一度介助で、垂直にではなく、
最初に頭を膝より前に出しお尻を浮かせるようにして
立たせてあげてください。
繰り返しやっていくと
立つ感覚が身について行って
足の裏を床から離さないで立てるようになります。
位置を右や左にずらすと
体幹のひねりの運動も加えられます。

【パピーポジション取れない子に】
赤ちゃんがハイハイする前段階で
うつ伏せで肘をつく姿勢を、子犬のパピーに例えて
パピーポジションなんて言いますが、
中には肘を曲げるのを嫌がるお子さんいらっしゃいます。
片方は曲げれるけど、片方は肘を伸ばしたままにするとか。
先日、やはり同じことがあって、
上腕三頭筋の辺りをゆっくりほぐしたり
筋膜リリースをしてあげたりすると
できるようになることがあったのでやってみたら、
肘を曲げて支えるパピーができるようになっていました。
パピーができるようになると腕が上手に使えるようになります。
そして、肩から肘に床に対して押し返す力が付くと、
今度は手首から肘、肩に押し返す力もつくので、起き上がり練習にも欠かせません。
声を出すことができないお子さんは「痛い」「不快だ」の
違和感があって曲げたくなかったのかなと思います。
先日の子も数か月曲げられない状態があったらしくて、
肘が曲げれるようになり
親御さんにも喜ばれて良かったです。
